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スマートパワーとは、自国の問題を解決するのに外国のあらゆる種類の国力を活用すること

スマートパワーとは、自国の問題を解決するのに外国のあらゆる種類の国力を活用すること

スマートパワーは、外国の国力を活用する指針となる

外国の国力を活用して、自国の抱える問題を解決することを教えてくれるスマートパワー

スマートパワーは戦略ではなく指針です。国のとるべき戦略や行動を教えてくれるものではありません。国益を図るために達成すべき状態やそのための行動は、 政治家が判断します。その判断のさい、外国の国力の活用や活用の方策があることを教えてくれるのが、スパートパワーです。



自国+外国の力で問題解決を図るスマートパワー

スマートパワーは戦略ではなく指針です。国益のために戦略を練り、達成すべき状態を決めとるべき行動を定めるさい、外国のあらゆる種類の国力を活用できることを教えてくれるのが、スマートパワーです。

スマートパワーを他の考え方と比較して図示します。

スマートパワー

スマートパワーの提唱者のスザンヌ・ノッセルは、スマートパワーをこう定義しています。

”堅固な同盟関係、国際機関を基盤とする国際ルールに基づいて、アメリカのパワーを賢明に(スマートに)用いて、国益を最大化する外交路線”

ここではアメリカだけに限らずより詳細に読み解いてみましょう。

プレイヤーとは、国際社会を舞台に国益をめぐり衝突を繰りえす主体のことです。自分の国の国益を図るのですから、まず自国が挙げられます。スパートパワーでは、外国と協調して戦略を共にすることも検討に入ります。

国力の種類とは、国と国との利害が衝突したさい、問題解決を図るのに用いる国の力のことです。悪名高いアメリカのネオコンは軍事力に偏重していました。イラクに核兵器があるかどうか調べるのに軍事力を行使しています。普通の国なら、軍事を指すハードパワーに加え、ソフトパワーと呼ばれる経済や文化も活用します。これはスマートパワーも一緒です。

管理とは、プレイヤーが国力をコントロールするための手段です。プレイヤーが政府ですから、管理には政府機関が相当します。スマートパワーの考え方では、国と国との結びつきである同盟や国際機関を通して、国力が活用されます。これなら、自国の抱える問題を解決するのに、外国の力をスムーズに活用することができます。


スマートパワーは、外国との共同行動を通じて、問題解決を図るアプローチです




日本だってスマートパワーを活用しています

日本が活用できる同盟は日米同盟だけです。東アジア共同体構想もありますが、掛け声だけで青写真も描けていません。国際機関なら、APEC、ASEAN+3などです。何かと物議を醸すWTOやIWCやだって、外国とぶつかる戦場であるだけでなく、日本の国益のために活用できる機関なのです。WTOのセーフガードの発動やその阻止、調査捕鯨などは、日本の国益になります。

日本の国益にかなう取り決めを同盟国と交わし、日本に利益をもたらす決議を、これら国際機関の多多数国が賛同すれば、スマートパワーが活用されたと言えます。最近なら、大西洋産クロマグロの漁獲をワシントン条約で禁じる提案が、中国の協力もあって否決されました。

この取り決めや決議は、なにも日本一国の利益ためだけに限ることではありません。取り決めや決議で定められた枠組みや行動を通じて、日本にも同盟国や賛同国にも利益がもたらされるなら、それは相互利益が生まれたのです。むしろ、相互利益になる提案の方が、相手国がスムーズに受け入れてくれるので、スマート(知能が高い)と言えます。


相互利益を生む提案が外国を動かすなら、それもスマートパワーです



長々と難しいことを書きましたが、結局はお互いのことをよく知り、お互いの為になる行動をとることで合意を図るということです。

2010/05/01
オバマに手紙400×80
author:taiga, category:社会の整理BOX-グローバルな事実・グローバルな意見-, 17:00
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